ピラティスの呼吸法のポイント

 

ヨガとの違いでも少しお話しましたが、呼吸法はピラティスの重要なポイントになっています。

 

ピラティスでは胸式呼吸で、正確には胸式ラテラル呼吸と呼ばれる方法なのですが、これはまず鼻から大きく空気を吸い込んで、息を吐く時には口から勢いよく出します。大切なのは呼吸をできるだけ深く、ゆっくりと行なうことです。

 

胸式呼吸での注意点は、息を吸う時にお腹を膨らませないことです。丁度、胸の肋骨周辺が膨らむようにすれば良く、脇の下や、肩甲骨の下に手を当てて呼吸して確認してください。

 

ピラティスの動作を始めると、この呼吸方法を忘れてしまうことがあるのですが、動作よりもこの呼吸の方が大切なので、特に注意が必要です。この呼吸がしっかりできないと、ピラティスを行なう効果が半減してしまいます。

 

やや難しい動きをする時のコツは、先に呼吸をするために動きをストップすることです。何より呼吸を正しく行うことに集中するのがポイントで、これさえできれば、血流もスムーズに、身体を活性化させ、デトックス効果もあります。

 

このように穏やかなエクササイズですが、使う筋肉はたくさんあります。腕は上腕三頭筋、三角筋、首は僧帽筋、胸は大胸筋、背中は広背筋となり、下半身でも臀部の大臀筋、腿の大腿ニ頭筋などに及びます。

 

こうして身体を柔らかくして、血液循環を改善し、健康的な身体を作っていきます。健康面もさることながら、ピラティスはダイエットにも効果的です。ダイエットでは、身体についた脂肪を燃焼させるために、脂肪燃焼効果がある有酸素運動をするのが一般常識ですが、ピラティスの場合は、ハードではなくても正しい筋肉の使い方をすることで、今まで使われていなかった筋肉が活動し、結果として脂肪燃焼効果が発揮されるのです。これこそピラティスの凄い効果というわけです。